カタラータ・カルパ物語 ~1年目12月(その1)~

「彰子ーッ!」

リング下からミミ吉原が悲痛な叫び声を上げる。
吉原の動きを封じているガルム小鳥遊に肘を落としながら、

「離せ、離しなさいよ!」
「離せと言われて離す馬鹿がいるかよ、いるかってんだよ!」
「……ッ……!スリー!!」

新女のレフェリー、ジャガー伊賀が三つ目のマットを叩く。
それと同時に満員の観衆の9割以上が立ち上がり歓声を送る。

その声を聞いているのかいないのか、勝ち名乗りも受けず
パンサー理沙子はリング下を睨みつける。
その視線の先には敗北を喫した選手の団体の社長。

「……」
「……」

若き社長は、女王とも呼ばれる国内随一のレスラーの視線を
臆することなく受け止めている、ように見えた。
睨み合いの時間は長かったのか短かったのか、見事なカットワークを
見せたガルム小鳥遊に肩を組まれて笑顔を見せる王者により中断される。

歓声に応える勝者から視線を外し、湧きかえる観衆とは逆方向に目を向ける社長。
ぴくりとも動かぬ新人と、介抱するベテラン選手。
それを見て、思い起こされる王者の無言の台詞。

『潰されなかっただけでも有り難く思いなさい』





「……っ!!」

EXリーグ中からこの夢で何度飛び起きたのか。

「……またか……」

吐き捨てると、枕元の携帯電話を開く。
4時30分。まだ日も昇っていない時刻だ。
携帯電話を投げ捨てると、

「くはぁ~っ、サンドバッグにでも八つ当たりするか」

その後眠れそうにもないと考えたか、そう一人ごち冷えた身体を
簡単に熱めのシャワーに晒す。熱いシャワーで温まったと中途半端に
思い込みながら薄手のトレーニングウェアでマンションを飛び出す。

ジムまではマンションから軽く走って15分ほど。
なるべく考え事をしないようにしながらまだ暗い早朝の、人通りの少ない
道をほぼ全力で走る。

乱れたペースで走ったせいで、早くもぜぇぜぇと息を切らしてジムの扉の前に立つ。
ポケットから鍵を取り出す前に、違和感。

「ん、電気ついてるな?」

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なんだか書いてる本人も忘れそうな勢いのリプレイの続きです。
まあ適当にやっていきますのでよろしゅうです。

そんな事はどうでもいいですが拍手レスです。
ありがとうございますありがとうございます。

>STRさん
 昨年はお世話になりました。
 本来なら色々とご協力せねばならんかったのにできずに申し訳なかったです。

 ウチは今年は真帆押しでいきたいと考えていますよ!
 え、コバはどうしたって?
 そんなもん、いまさら一々コバコバ言わなくてもウチがコバ好きなのは
 動かないでしょ!たぶん、そんなカンジですよ(?


>泡藻さん
 先日はお疲れ様でした。本年もよろしくお願い致します。
 コバも嫌味にならない程度に活躍させていきたいと思っております。
 ま、上に書いたように一々コバコバ言わなくてもですね、
 「この人はなんやかんや書いてるけどまずコバありきなんだよな」
 と思い込ませることができるように頑張ります。んふふふ。

ま、そんなカンジで。

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