二本の角

指差した先にいるはずの影たちはすでにいない。
しかしそんな事に構わず叫ぶ。

小早川 「どうだ、見たかーっ!」

いつもなら勝てば喜びのダンスを踊る小早川の変貌振りに
観衆は多少戸惑ったようだったが、すぐに大きな歓声を送る。

小早川 (これで何も……)

思わないようだったら、という思考は非難の声に中断される。

小早川 「い、いたたたた!ひゃ、ひゃにするんらよ!」
真壁  「ちょっとあんた、何考えてんのよー!」

声の主はタッグパートナーの真壁だった。
真壁は端正な顔を怒りに歪め小早川の両頬を引っ張っている。

真壁  「あんたねー、これはタッグなのよ!一人で戦ってどうすんのよ!」
小早川 「ひゃ、ひゃによ!勝ったんらからひーじゃらいのよ!」
真壁  「勝てば官軍ってあんら……っていたたたた!」

素っ頓狂な声を上げる真壁。小早川も負けじと真壁の両頬を引っ張り返したのだ。
お互いがお互いの頬を引っ張りながらしばらく口喧嘩を続ける。
しばらくそれが続くと、どちらともなく手を離した。

真壁  「まったくもう、やってらんないわ!私は帰るわよ!」

ぷいと振り向くとリングをさっさと降りていく。とても勝利チームとは思えない動きだ。
その背中に、

小早川 「ちょっと待ってよ!約束は守ってよね!」
真壁  「……約束?」

怪訝そうに振り向く真壁に、

小早川 「この後晩ご飯に付き合ってもらうよ!あんたのおごりでね!」
真壁  「はぁーっ!?なに寝言言ってんのよ!付き合いきれないわ!」

またもぷいと背中を向ける真壁を見て小早川はにっと笑うと、

小早川 「約束を破るのはえれがんとじゃないわよっ!」

わざとらしい口調で言いながらリングを駆け下り肩を組む。

小早川 「約束を破るのはえれがんとじゃないわよ~」
真壁  「な、何で二回言うのよ!」
小早川 「大事なことだから二回言いました~!へへへ!」
真壁  「……ああもう!四杯目からは自己責任だからね!」
小早川 「へへ、やったね!じゃあデンジャラスステーキ行こう!」
真壁  「どれだけ食べるつもりよ!」

ぎゃあぎゃあと騒ぎながら花道を引き上げる二人。
その姿をぽかんと見ながら、

斉藤  「……引き上げるか、美幸」
真田  「そっスね……」







ってなワケで久しぶりのファイプロdeレッスルです。


話変わって、関西圏の方々にご連絡。
わたくしツォンと真レッスル夢想妄想伝のJUMPさんと二人で
9月20日に大阪へ帰省します。
ついてはお時間のある方、お会いしてお話でもしませんか?
オフ会……というほど大仰なものではないですが、お時間のある方は是非お声を掛けてください。
行ってやんよという奇特な方はウチのコメント・拍手かJUMPさんのそれに
メッセージをお願いします。基本ミナミで集まろうかとは思いますが
参加される方のご希望次第ではキタでも十分対応可能です。
お気軽にお声を掛けてください。お待ちしております!

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