夜更かしも程々に

「う~ん、眠れないなあ」

真っ暗な部屋で少女が一人呟く。

明るくても暗くてもどこでも寝られるよ!などと普段言っているのに
今日に限っては眠れなかった。明日からまた学校が始まるというのに。

しばらく寝返りを打ったり姿勢を変えたりしてみたが、いつもは横になれば
すぐに襲ってくるはずの睡魔は一向に訪れる気配がなかった。

大きなため息を吐き、観念したのかむっくりと起き上がり電灯を点ける。

「ん……。二時前かぁ」

闇に慣れた目を細めながら枕元の時計を見る。間違いなく深夜だ。
明日の一限、国語教師の退屈な授業を思うと気が重くなったが
瞼は重くならない。仕方がないので眠れない少女――小早川志保はテレビを点けた。

枕を抱えながらリモコンでチャンネルを順送りにする。
役に立つのか判らないようなものを売る通販番組、古臭い映画、
放送が終わったのか高速道路の映像…特に見たい番組がある訳でもなかったが、
こう興味のないものばかりだとさすがにつまらない。
しばらくあちこちチャンネルを変えていると、

「ん?プロレス?」

二時になった頃、深夜にそぐわない軽快な音楽とともにプロレスのリングが
画面に映し出された。

「え、新女の放送?」

学校ではやはり老舗の新女が露出が多いこともあり一番人気で、その後を
日本でもトップクラスのレスラーが率いるJWI、PWPW、WARSが続く。
その4つの団体の放送ならどこであろうと明日の話題には事欠かなかっただろう。

しかし、

「DWP……?こんな団体あったっけ?」

初めて聞く団体名だった。
知らない団体だったが、どうせ眠れないしつまらない番組ばかりだったので
そのまま見ることにする。

画面の中ではスーツを着た男性が挨拶をしている。

「私たちは生まれたばかりの小さな団体ですが、ここ福島県を本拠に選手一同
 頑張って参りますので、みなさん応援よろしくお願いします!」

「へ?福島?あたしの地元じゃん。ふーん、DWPねえ……」

地元の団体とわかると不思議なもので、全く知らない団体でも興味が湧いてくる。

大して面白くもない社長らしき人物の挨拶が終わると所属選手が紹介される。
ミミ吉原、秋山美姫、真田美幸、そして優香の4選手だ。
吉原の名前は知っていたが、他の三人は知らなかった。きっと新人なのだろう。

紹介の後、試合がダイジェストで流れる。新人選手たちは外国人選手たちに
ほとんどなにもできずに負け、吉原だけがデスピナをドラゴンスリーパーで破った。

新女等の所属選手たちに比べ華もなければ技術もなかったが、
対外国人かつ地元団体という事でかなり好意的に見られた。
中でも優香が特に気になった。

「あたしと変わらない体格でもプロレスってできるんだ……」

この後、小早川は毎週放送をチェックするのが習慣になった。
月曜の一限で居眠りするのも同時に習慣になってしまったが。



てな訳でようやく始めてみました。
この後は全く決めていませんが、まあどうにかなるでしょう(笑)

そして遅ればせながら拍手レスです。ありがとうございます。

>STRさん
 STRさんの助言に従った、という訳でもありませんがとりあえず始めてみました。
 こういうのは初めてなので色々模索していきたいと思います。

>2/16 0:55に拍手を下さった方
 技が少ないと個性付けが大変ですもんね。リネームで対応も限界がありますし。
 サバイバー2ではきっと解消されていますよ。根拠はありませんが(笑)

この記事へのコメント

鷹羽シン
2008年02月20日 22:57
とうとうリプレイスタートですね。
楽しみにしてますよ~。
やっぱろレフェリーはミスター田宗なんでしょうかw
僚斗
2008年02月21日 21:20
小早川ちゃん主役のリプレイですね。小早川ちゃんが入団するまでは彼女視点の語りみたいなのになるんですかね。
無理しないように頑張ってくださいね。
2008年02月25日 01:25
>鷹羽さん
 ミスターDENSOUでてきちゃいました(笑)

>僚斗さん
 コメントありがとうございます。
 小早川は3年目からなので、どうしても
 そこまではこんな形式になりそうです。
 ぼちぼち時間も出来そうなのでちょこちょこ
 書いていきますんでよろしくです。

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