すすめ!!パイレーツ(その3)

レッスル学園にようこそ!Ⅱ《海賊団適正試験♪》 の続きです~。


5.斬り込み隊長は誰?

?   「おーい、早く起きてよー」

ん、誰だ?
そういや、この船に乗り込んでからもこういう事あったな…。


俺は元々小さな会社の事務員だった。
毎朝同じ時間に家を出て、同じ時間に帰宅する。
家に帰れば飯を食って寝るだけ、そんな毎日だった。

退屈な日々を送っていた俺にも一つだけ楽しみがあった。
それは、闘牛だ。
きらびやかな衣装に身を包み、自分より大きな牛を自在に操る。
そんな闘牛士の活躍に俺は心を奪われた。

中でも気になる闘牛士がいた。
闘牛士は基本的に男がなる職業であるのだが、その選手は女性だった。
槍方や銛打ちではない、正闘牛士。
赤いスカーフを巻き、根元に5cm角ほどの鋼が入った独特のエストックを
手に(通常のエストックにはそのような装飾はない)、レシィビルと
呼ばれる牛の突進力を利用した最高難度の技で牛を仕留める様は
俺を熱中させるには十分だった。

しかし、男尊女卑が根深い闘牛界で彼女は長くは活躍できなかった。
彼女の才能に嫉妬した他の闘牛士達が仕事を回さなくなったのだ。
彼女は失脚し、俺もまた楽しみを奪われてしまった。

牡牛の背に銛が突き立っている旗を掲げた船を港で見かけたのは
彼女の失脚から三ヶ月が過ぎた頃だった。
退屈な日常から逃げ出したかった俺がその船に忍び込んだのは
ある意味必然の成り行きだった。

船倉に隠れてた俺が一方的な再会をするのもまた必然だったんだろうか。


?  「ちょっとー、早く起きなよ。サメの餌になっても知らないよー」

もう、誰だよ。俺の一方的とはいえ感動の再会の邪魔をするのは。
その場面が終わるまで待つのが気づかいってもんじゃないのかい?

?  「なにをぶつぶつ言ってるのさ。甲板の掃除があるんでしょー?」
ツォン「う~ん、もう少しで感動の名場面が蘇るのに…」

目を開けるとすぐそこに顔があった。あれ、まだ夢が続いているのか?
俺の顔を覗き込んで微笑んでいるのは夢の続きで再会するはずの人物だった。

?  「エヘヘ、やっと起きたね」
ツォン「あれ、小早川じゃないか。なんでこんなところに?」

そういうと小早川は細い眉をしかめて、

小早川「もう!甲板掃除の罰を受けたって聞いたから
     わざわざ起こしにきたのに!」

甲板掃除と聞いて俺は飛び起きた。
そうだった、今日から一週間それをしないといけないんだった!

ツォン「サンキュー、助かった!」
小早川「あ、待ってよー!」

カンカンと大きな音を立てながら俺と並走する小早川。

ツォン「なんか今日、足音大きくないか?」
小早川「ああ、これ?今日ね、智ちゃんにタップを教えてもらうんだよ!」

智ちゃんっていうのは、他の船から奪ったという歌姫の名前で、
正確には渡辺智美という。
彼女は歌もさることながらダンスも非常に上手だ。
(13.海賊同士の戦いで勝利して相手から奪った歌姫は誰?)

ツォン「のんきだなあ、俺が理不尽な罰を受けているっていうのに」
小早川「理不尽?自業自得じゃないのー?」

俺は昨夜のことを手短に説明した。

小早川「ふーん、ライラさん優しいのになあ。ま、一応信じてあげるよ!」
ツォン「優しい、ねぇ…」
小早川「いつもおなか一杯食べさせてくれるよ!」

にこにことこの間は何だ、あの時は何を食べさせてくれたと無邪気に話す
顔を見ていると、この子が本当にあの華麗な闘牛士で、なおかつ
ザパティージャ海賊団の誇る斬り込み隊長なのかと疑わしくなる。

そんな疑問はすぐに解消される事となるのだが…(続く)


今日は友の遠方より来たるありなのでこれだけです。
もうちょっとだけつづくんじゃ!

この記事へのコメント

鷹羽シン
2007年12月16日 01:15
ようやく出ましたね小早川。
大食い設定も板についてきたようで。
成瀬とエロゲフラグを立てながら小早川と運命の出会いとは、
なんという羨ましい状況。
これは是が非でも成瀬は渡せないぜ(謎

やっぱどこも智ちゃんは歌姫設定ですね。
ウチも……あ、ウチは親友ポジションだったか。
学園でも同級生ポジションにしてたっけそう言えば。
2007年12月16日 22:26
いやもう風呂敷を広げすぎて
ワケわかんなくなりました。

成瀬も可愛くて大変です。
いっそダブルヒロインで(笑)

智ちゃんは最初は副船長だったのです。
ただうまく動かせませんでこうなりました。
滝を歌姫にしたかったのですが、ウチの
能力ではこれが限界です(笑)

この記事へのトラックバック