牛にミウラとはよく名付けたものです

この記事は真レッスル無双妄想伝さんを受けて書かれています。

牛のミウラの背に揺られ、寂れた長屋の一番奥に志保は向かう。
朽ちかけた小屋にミウラを繋ぐと志保は勢い良く戸を開く。

志保「親方、ただいまー!」

親方と呼ばれた人物は傘を張っていたが、志保の声にゆっくり振り向く。

親方「ああ、おかえり。随分遅かったな」
志保「うん、タイムリー欠乏症な人が書いてるから」
親方「うぐぐ。あまり人様を悪く言ってはいけないよ」
志保「エヘヘ、ごめんなさい」

くたびれた草履を脱ぎ捨て八畳ほどの殺風景な部屋にあがると
お土産の籠を見せる。

志保「親方、お土産を色々と頂いてきたよ!」
親方「おお、そうかいそうかい。でもおむすびは農作物とは言わないねぇ」
志保「細かいツッコミはなしにして一緒に食べようよ!」

目に良いとされるブルーベリーを親方に勧めながら志保は遠慮がちに聞く。

志保「親方は随分悪く言われてるけど…それでいいの?」
親方「ん?ああ、日野宿での事かい。ワシは構わないよ」
志保「でも…」

隙間のあいた窓から少し冷たい風が吹き込み、志保の赤い襟巻きを揺らす。

親方「ワシはお前の名が少しでも売れてくれれば、と思っとる。
   ワシが何を言われようがどうという事はないさ」
志保「親方…」

その時ばん!と勢い良く戸が開き、体格の良い女が一人入ってきた。

?「おう、いるか。いい加減、色良い返事をくれねえか」
親方「邪んとこの龍子か…。出番がねぇからってこんな所に出張ってきやがって」

龍子と呼ばれた女は鼻で笑うと、

龍子「なんとでも言え。今日こそ金を返ぇすか邪様に協力するか。
   邪様が一目置いてるからって調子こいた返事はもう聞かねぇぜ」
親方「金は返す。そう約束した筈だ」

二人のやり取りを不安そうに見つめる志保。
それに気付いた龍子、

龍子「手前に金なんざねぇ事は百も承知だ。だが…」

ぐいと志保の手首を掴み、

龍子「金になりそうなのはいるじゃねぇかよ!
   …ふん、ちょっと貧相だがそれなりにはなるだろうよ」
親方「や、やめろーっ!志保に手を出すな!」

そう叫び龍子に掴みかかるが力の差は歴然。簡単に払い除けられてしまう。

親方「ぐぅっ…や、やめろ…」
志保「親方!」
龍子「はっ、ざまぁねえなあ?こんなのを本当に邪様が恐れてるのか?」

?「待ちなよ」

後ろから声がした。

龍子「だ、誰だ!?」

開け放たれた扉から野次馬を掻き分け、右目を眼帯で覆った女が入ってくる。

志保「六角の旦那!親方が…」
六角「わーかってるよ。お姉さんに任せておきなさい」
龍子「六角だぁ…!?なんだ、昼行灯の与力じゃねぇか。
   怪我したくなかったらすっこんでろい!」
六角「おお、そんなに凄まれると怖いから脅かさないでくれないかい」

全くそんな風に聞こえぬ声で言い、無造作に近づいてくる。

龍子「手前ぇ…!邪魔するなら手前から血祭りだ!」

龍子が掴みかかるが、ひょいと身を躱すと龍子の首に腕を巻きつける。

龍子「ぐっ・・・」

一声唸ると、龍子は気を失った。

六角「やーれやれ。あんまり面倒な事は起こさないでほしいねぇ」

気を失った龍子を肩に軽々と担ぎ出て行こうとする六角。

志保「六角の旦那!どうもありがとう!」

六角は振り返り、笑顔で右手をひらひらと振る。

親方「なあ、六角。あんたそんなにいい腕をしてるのに
   なんで与力でも下っ端なんだ?」

六角は少し親方の顔を見て、再び笑顔で言った。

六角「あたしがヤマ担当すると迷宮入りするからさ」

この記事へのコメント

邪龍子
2007年10月10日 01:03
「ちっ、次に会った時は容赦しねえからな。
 覚えてやがれ。」

六角の肩の上で目覚めた龍子は、体をよじって逃れると、日野に向かって走っていった。

志保 「へん、口ほどにもないやつ、
    おとといきやがれ!」

一同 「はっはっはっはっは!」

志保 「ところで、旦那、旦那の担当したヤマが迷宮    入りするってどうゆ~こと?」

親方 「おや、お前は気づかなかったのかい。」

志保 「うん、私バカだからわかんないよ。」

親方 「すまないね、俺がこんな身体でなかった      ら。」

志保 「親方、それは言わない約束でしょ。」

親方 「志保、おめえってやつは・・・。」

志保 「・・・へへへ。」

親方 「クッ(涙目)、いいか志保、
    迷宮ってやつはな・・・。」

六角 「すまない親方、もう字数が足りないよ。」

親方 「そうかい、じゃあいつもの決め台詞行くか     ね。」

六角 「これにて・・・」

一同 「一件落着~」

まつりんに分かるように書いてみた。消して!
2007年10月10日 21:40
やめろーっ、オチを解説するのは
やめてくれーっ!(笑)

エピソード付けたし乙です。

ウチに出てくる選手はバカちゃいますえ。
ちょっと間抜けなのです。ここ重要。

この記事へのトラックバック